生成AIモデル提供事業者の著作権法上の寄与侵害及び代位侵害並びに著作権管理情報(CMI)の削除等に関するDMCA違反の責任が問われた米国裁判例(Concord Music Group, Inc. v. Anthropic PBC, 24-cv-03811-EKL (N. Cal. October 6, 2025))
はじめに この記事では、以下の点で注目される米国裁判例について、関真也弁護士が解説します。 生成AIモデルを提供する事業者について、著作権の寄与侵害及び代位侵害が成立する可能性を認めた点 著作権侵害の隠蔽になることを知り...
声優の声をAI音声ジェネレーターで再現することは著作権侵害か?—ニューヨーク州連邦地裁が判断
ニューヨーク在住の声優である原告Paul Lehrman氏及びLinnea Sage氏が、『Genny』と呼ばれるAI音声ジェネレーターを提供する被告Lovo, Inc.(以下、Lovo社)に対し、『Genny』が原告ら...
生成AIの学習と著作権:「市場の希釈化」がフェアユースを否定する可能性/Meta事件米国連邦地裁判決
概要 書籍の著者らが、大規模言語モデル『Llama』の学習データとして彼らの書籍を利用したMeta Platforms社(以下、メタ社)の行為につき著作権侵害を主張して提訴した事件で、カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判...
対話型生成AI『Claude』を訓練するための書籍の複製はフェアユースに当たる―米国連邦地裁が判断
概要 書籍の著者らが、対話型生成AI『Claude』を提供するAnthropic社に対して提起していた裁判で、カリフォルニア州北部地区連邦地裁のWilliam Alsup判事は、2025年6月23日、LLMを訓練するため...
【米国判例メモ/パブリシティ権・声の権利】有名な歌手の声によく似せた他の人物の歌声をラジオコマーシャルに使用することは、当該歌手のパブリシティ権を侵害するか?(Waits事件)
【キーワード】 米国 パブリシティ権 声の権利 ものまね 広告 本判決:Waits v. Frito-Lay, Inc., 978 F.2d 1093 (9th Cir. 1992). 【事実関係】 原告について Tom...
【米国判例メモ/不正競争・声の権利】有名なエンタテイナーの声や音声的表現に似た他の人物の声を、テレビコマーシャルに登場するキャラクターの声として使用することは、当該エンタテイナーに対する不正競争を構成するか?(Lahr事件)
【キーワード】 米国 不正競争 パブリシティ権 声の権利 ものまね 声優 広告 本判決:Lahr v. Adell Chemical Co., 300 F.2d 256 (1st Cir. 1962) 【事案の概要】  ...
【米国判例メモ/パブリシティ権・声の権利】有名な女優・歌手の声によく似せた他の人物の歌声をテレビコマーシャルに使用することは、当該女優・歌手のパブリシティ権を侵害するか?(Midler事件)
【キーワード】 米国 パブリシティ権 声の権利 ものまね Sound-Alike 広告 本判決:Midler v. Ford Motor Co., 849 F.2d 460 (9th Cir. 1988). 【事案の概要...
【資料公開】『連続研究会 エンタテインメント産業と生成AI・ディープフェイク』第1回・第2回報告資料(日本知財学会コンテンツ・マネジメント分科会)
関真也弁護士が日本知財学会コンテンツ・マネジメント分科会で行った『連続研究会 エンタテインメント産業と生成AI・ディープフェイク』の第1回及び第2回の報告資料を本ウェブサイトにて公開しました。 【第1回】 パブリシティ権...
生成AIで600回以上プロンプトを試行錯誤した画像でも著作権登録できない?~米国著作権局の判断~
はじめに 米国著作権局審査委員会(the Review Board of the United States Copyright Office)は、2023年9月5日、「Théâtre D’opéra Spatial」と...
米国著作権局、人工知能(AI)と著作権に関する意見募集を開始~日本における生成AIの議論への示唆~
米国著作権局(the U.S. Copyright Office)は、2023年8月30日付けで、人工知能(AI)と著作権に関する調査通知及び意見募集(Notice of inquiry and request for ...
