研究・情報発信

はじめに

この度20256月より関真也法律事務所に入所いたしました、弁護士の砂川祐基(すながわ・ゆうき)と申します。

私は2020年に弁護士登録をし、現在まで第一東京弁護士会に所属しております。法教育委員会の委員として、小中高生に法律の面白さ、難しさを授業で教えるなどの活動もしております。弁護士というとお堅い職業という印象を抱きがちですが、私はそのような印象を払拭すべく、親しみやすい弁護士、話しやすい弁護士を目指しており、皆様からのご要望に最大限応えられるよう精進してまいります。

今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。

これまでの取組み

弁護士として

私は、これまで企業法務、一般民事事件、刑事事件と幅広い分野に携わってきました。

メインで扱ってきたのは企業法務でして、紛争を未然に防ぐためのリーガルサービスに携わってきました。特に、契約書、利用規約・プライバシーポリシーの作成・レビュー、ビジネススキームの検討、コンプライアンス研修の実施をすることが多かったです。どのリーガルサービスも企業の根幹を成す重要な事項であり、各企業のニーズを踏まえ、法的検討を重ね、最適解を導けるよう日々精進しております。

また、一般民事事件においては、交渉・訴訟の主担当として数多くの案件に関与してきました。どのような法的構成を組めばクライアントに有利となるか、想定される紛争の争点・隠れた争点は何か、想定される相手方の反論は何か、その反論を踏まえて現段階で準備できることは何かなど、紛争の進展における先を読むチカラを身につけるべく、日々、思考を絶やさず行い、法令・裁判例・文献のリサーチに尽力しています。

一方で、刑事事件においては、スピードがイノチと言われていることから、何が被疑者・被告人にとって望ましい手続であるのかを常に考え、マニュアル主義的な活動をしないようにし、被疑者・被告人の利益を一番に考えることを心掛けています。その甲斐もあり、直近で担当した大型の刑事事件では捜査段階で不起訴を勝ち取ることができました。

元「eスポーツプレイヤー」という個性

弁護士としての活動のほか、私の趣味の一つにゲームがあります。

ゲームは年少期のころから興じており、いつかゲームに関連する仕事に関わりたいという気持ちでいました。ゲームは今や、eスポーツ(eSports)として全世界で盛り上がりを見せており、私自身も元々eスポーツプレイヤーとして、オフライン・オンライン問わず、各種の大会へ参加した経験があります(ジャンルはFPS・バトルロワイヤルでした)。

現在、eスポーツを取り巻く法的問題は広い意味(賭博問題、風適法問題、景表法問題など)では解決しつつありますが、それでも日本においては世界各国よりも盛り上がりが低迷しているという事実があります。

私は、日本におけるeスポーツの低迷の原因としては、「eスポーツ=(所詮)ゲーム」という印象がまだ根強く残っていることにあると考えております。このようなeスポーツの印象を払拭するために、弁護士として何ができるかを常に考え、各企業、eスポーツプレイヤーとも意見交換をし、日本におけるeスポーツの発展に向け、eスポーツ法務に携わってきました。

今後取り組みたいこと
eスポーツ法務を中心に~

私は、ゲーム、アニメ、音楽、ダンス、メタバースなどのエンタテインメント法務に関心を持って取り組んでいますが、今回は特にeスポーツ法務に対する私の想いをお伝えしたいと思います。

私は、弁護士として、eスポーツ法務を本格的に取り扱い、日本におけるeスポーツ事業の発展に寄与していきたいと考えております。最先端かつ発展途上の分野であるからこそ、弁護士などの法律家の存在は重要であると考えられます。また、単に法律家というだけではなく、eスポーツの内情やゲーム性について理解している法律家でないと議論ができない部分も少なからず存在します。

そのため、私は元eスポーツプレイヤーという特性を活かし、eスポーツという業界に深く踏み込んでいきたいと考えています。

eスポーツ法務において今まさに必要なのは、何も大会運営やそのシステムの構築だけではありません。「eスポーツ=(所詮)ゲーム」という印象を払拭すること、つまり、eスポーツプレイヤー個人の意識を向上させ、一人前のスポーツ選手へ育成することも重要です。そのためにも、eスポーツプレイヤーに対する法教育が重要であるとともに、eスポーツプレイヤーが所属するチームやそれを運営する企業が、eスポーツに対する理解を深め、企業の構成員としてのeスポーツプレイヤーを適切にマネジメントする必要があります。

これを実現すべく、私は、eスポーツチームを運営する企業はもちろんのこと、eスポーツチームに対しても適時適切なリーガルサービスを提供し、彼らが日本経済の一員となるよう、「eスポーツ法務弁護士」として業界に携わっていきたいと考えております。

関真也法律事務所を選んだ決め手は?

私は、弁護士になる前からeスポーツ関連の仕事に携わりたいと考えており、これまでもeスポーツを含めたエンタテイメント法務、講演会、執筆活動にも積極的に取り組んできました。しかしながら、エンタテイメント法務を中心に取り扱っている法律事務所や弁護士は必ずしも多くなく、また、エンタテイメント法務と密接に関連する知的財産法務を同時に扱っている弁護士はさらに限られると感じています。加えて、最先端分野(近年ではメタバース、NFT、生成AIなど)に関心を抱き、常に情報をアップデートされている弁護士はもはや稀なのではないでしょうか。

その中でお会いしたのが関真也弁護士です。関弁護士は、自身のSNSや事務所HPで情報発信を欠かさず行なっていますし、取扱分野としてもエンタテイメント法務や知的財産法務を中心していることから、私がかねてより望んでいた分野に精通していました。

また、私が関弁護士とお話しした際も、エンタテイメントという共通の関心分野があること、この分野で頼りにされる法律事務所を目指すという将来像を抱いていること、仕事を妥協していないこと(好きな分野を取り扱っているからこそできることであると考えております。)などの魅力を発見することができ、私も関弁護士と共にエンタテイメント分野を盛り上げていきたいと感じるに至り、関真也法律事務所への入所を決意いたしました。

今後の抱負

私は、エンタテイメント法務、特にeスポーツ法務のスペシャリストを目指し、今後の日本におけるeスポーツ事業発展に最大限貢献していきたいと考えております。

そのためにも、私自身日々の情報収集や研究を欠かすことなく、常に最新情報をアップデートしていき、これまでの知見・スキルをさらに向上させていきたいと考えております。

もちろん、企業法務、一般民事、刑事の各分野においても、より一層研鑽を積み、皆様に最高品質のリーガルサービスを提供できるよう努めてまいりたいと思います。

今後ともご指導ご鞭撻の程何卒宜しくお願い申し上げます。

弁護士 砂川祐基
(プロフィールはこちら

この記事の著者について
弁護士

砂川 祐基 Yuki Sunagawa

エンタテイメント分野、IT・AI分野、コーポレートガバナンス・危機管理等の企業法務分野を取り扱っている弁護士です。
現在は主に、eスポーツ・ゲーム、生成AI、NFT(Non-Fungible Token)、メタバース、DAO(Decentralized Autonomous Organization:分散型自律組織)、音楽、アニメ、タレント・YouTuber・インフルエンサー等の芸能関係、イベント開催、アプリケーション開発、SES(システムエンジニアリングサービス)等の分野に携わっています。
特に、eスポーツ・ゲーム分野では、自身が元プレイヤーであったこともあり、業界特性を法的観点、プレイヤー観点からも把握しているという特異性を有しており、積極的にeスポーツビジネスのスキーム検討、リーガルアドバイスを提供しております。
また、これまで培ってきた企業法務に関する知見を活かし、多角的な視点より、企業の問題点の精査、改善策の考案をサポートしてきており、契約書の整備、社内規程の策定、コンプライアンス研修の実施等、企業の現状・実態、ニーズ等を考慮したテーラーメイドのリーガルサービスを提供し、各企業の事業発展に貢献しています。